ビープロダクション

株式会社 Be-Production

​ビープロダクション

〒160-0007 東京都新宿区荒木町20-4

TEL 03-6273-1666

©2016  Be-production Inc.

わたしたちのこと

社名    株式会社ビープロダクション

 

事業内容 

     ・教育映像制作・販売
     ・アニメーション/ドキュメンタリーの制作
     ・映画制作・輸出入・配給・販売
     ・番組制作・出版
     ・ホームページの企画・制作

 

所在地   〒160-0007 東京都新宿区荒木町20-4
 

電話番号  03-6273-1666
 

代表取締役 高部 優子

つくり手のひとり・高部優子

大学卒業後、システムエンジニアを経て高等学校の社会科教員に。その後はNHKディレクターを務めた。

 

また2012年、清泉女子大学大学院地球市民学専攻修士課程にて包括的平和教育、紛争解決教育(コンフリクト・リゾリューション教育)を学んだ。現在は横浜国立大学都市イノベーション学部博士課程後期にて日本の平和教育にガルトゥング理論(積極的平和・消極的平和、直接的暴力・構造的暴力・文化的暴力)の概念を用いた実践の研究を行っている。「紛争解決教育における映像教材開発のための試論アニメーション『みんながHAPPYになる方法』の事例より」(関係性の教育学会 査読論文)

研究と並行して、TV制作会社での制作経験を活かし、ディレクター兼プロデューサーとして教育現場に活きる映像を創っている。

 

株式会社ビープロダクション代表。

---もともと何がきっかけで作品をつくりはじめたのですか。

松井ケティさんという清泉女子大学教授の授業がきっかけでした。『平和教育』の授業ときいていたので、悲惨な戦場ビデオをみるのかなとおもっていたんです。

 

---沖縄、原爆みたいなイメージありますよね。

そう、でも行ってみると全然違ったんです。3~4人で1グループになって最初に自己紹介しあうんです。一種のアイスブレーキングですね。好きな人、食べ物でもなんでもいいんです。好きなものを発表していき、最後にグループの代表者が他己紹介するというもの。

 

そうすると、話しを聴いている人は「それ、わたしも好き」というようにポジティブに人と人が出逢って関係していくという授業スタイルだったんです。授業のあとに、とても面白かったと松井教授へ伝えたんです。すると教授は、「人と人が出逢って、関係性を構築して、ケンカをしないようにうまく絆を紡いでいくことって“スキル”だから。勉強すれば習得できる。自分のものになるんですよ。」とおっしゃったんです。それがすごく印象的で。

 

---戦争がどれだけ悲惨なものかを伝えるだけの授業ではなく、どうしたら戦争がおきないようにするかの方法を、生徒ひとりひとりが体得する授業だった、ということでしょうか。

はい、それに過去の反省をしながらも“だから今後はどうすればよいか”建設的な方策を考える教育に魅力を感じました。そうして、コミュニケーション学習をつうじて平和を実現するための作品を制作しはじめました。

 

---『コミュニケーション』の教育には、どのような意味があるとお考えですか?

コンフリクト・リゾリューション(紛争解決)教育でくくるのは正しくないかもしれないのですが、個人、集団、国家間の紛争の背景を探り、誰が(何が)なぜ対立しているのか、お互いはなにを求めているのかを考え、自他を尊重しつつ最適で非暴力な方法で解決できるようになるための教育は、欧米では教育カリキュラムに組み込まれているのに、日本の学校教育では正式には位置づけられていないんです。

 

だから、今後は義務教育のなかで、可能な枠があれば実践していけたらと考えています。

 

個人と個人が仲良くするための方法と国と国が戦争をしないための方法には共通項がある。このガルトゥングの提唱理論と実践例を汎く知ってもらいたいと考えています。

 

これを通じて、戦争を国家対国家のみの何か遠いものとして捉えるのではなく、もっと身近に、ひとりひとりが「自分と他者の問題」と紐付けて学習するようになることに、価値があるのではないかなと思います。

 

---いじめも、世界の紛争も、1つの方法で解決できると。

そうですね、防げると思います。身近な人間関係とかうまくいってないと、社会のこととか世界の平和のこととか全然考えられないですよね。逆もまた然り。そういう意味で、わたしはこのコミュニケーション教育教材に価値があると考えています。自分自身、博士として勉強しながら、学問的に裏打ちされたアニメを制作していきたいと思っています。

 

---なぜ、映像で教育なのでしょう?

 

自分自身が社会科教師として勤めた経験がありまして。歴史の授業に関心を全く示さなかった生徒が、“イラスト”や“映像”をまじえた授業を展開したら、目の色がガラッと変わって、自分で問題意識を抱いて、質問を積極的にするように変わったことがあったんです。映像の力はすごいものだな、と思い知らされました。

 

---アニメをつくることの原体験というか、映像に携われた理由や、コミュニケーションを取り扱うようになったエピソードなど、お聞かせいただければとおもいます。

 

もともと人前にでるのが好きじゃない子どもだったんです。昔クラスで劇をすることになった時に、わたしは台本を書いたり監督をしたりする役に回ったんです。そのとき自分は出ないけれど、作品が前にでてみんなから“おもしろい”“おもしろかった”と言ってもらうことができた。なぜか演劇をむかしやっていたという給食のお兄さんに、手伝ってもらいながら。セリフをひとつひとつ書いたその出来ごとが、映像をつくる原体験となっていると思います。

 

コミュニケーションに着目したきっかけは2つあります。1つは、アフリカ人の友人が、日本を訪れたときに「バスでも電車でも、僕のとなりには誰も座ってくれない。変な目で見られるんだ。日本は住みにくいね。」といわれたんです。そんな差別のようなものが自分の身近なところで存在することも、親しい人に向けられたこともショックで。どうにかできないかなと漠然とした問題意識を抱きはじめました。2つめは、自分自身が大学生のときにバックパッカーをしたことです。バックパッカーって、人ととにかくはなさないとホテルもみつからないし前に進まないんです。そうして色々なひととコミュニケーションをとっていくうちに、嫌な思いもすれば、すごく愉しい思いもするし、それをひっくるめて「人間関係のなかで生きている」という充実感を得られたんです。

 

---今後、映像をつうじて実現したいことをお聞かせいただければ幸いです。

 

抽象的かもしれませんが、平和の文化をつくることに貢献していきたいと思っています。人の考え方や価値観、態度などが非暴力的に転換されるようになったらとおもいます。アニメの最後に実現されるような人間関係を、アニメを観た方が築くことができるようになることが、そのための第一歩かなとおもっています。